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特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える 意識障害 【“からだ”が原因の意識障害】
肝性脳症(肝不全)
著者: 松岡克善1
所属機関: 1東京医科歯科大学消化器内科
ページ範囲:P.2016 - P.2018
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◎肝障害のある患者に精神神経症状が出現した場合に,肝性脳症を疑う.
◎肝性脳症は,病歴,理学的所見,血中アンモニア値などを総合的に判断し,ほかの意識障害をきたす原因を除外することで診断する.
◎治療は,誘因の除去と血中アンモニア値を下げることである.
◎治療薬としては,分枝鎖アミノ酸輸液,非吸収性合成二糖類,腸管非吸収性抗菌薬が用いられる.
◎肝障害のある患者に精神神経症状が出現した場合に,肝性脳症を疑う.
◎肝性脳症は,病歴,理学的所見,血中アンモニア値などを総合的に判断し,ほかの意識障害をきたす原因を除外することで診断する.
◎治療は,誘因の除去と血中アンモニア値を下げることである.
◎治療薬としては,分枝鎖アミノ酸輸液,非吸収性合成二糖類,腸管非吸収性抗菌薬が用いられる.
参考文献
1)Suzuki K, et al:Branched-chain amino acid treatment in patients with liver cirrhosis. Hepatol Res 30S:25-29, 2004
2)Als-Nielsen B, et al:Nonabsorbable disaccharides for hepatic encephalopathy. Cochrane Database Syst Rev:CD003044, 2004
3)Trovato GM, et al:Effects of lactitol[correction of lactilol]on hepatic encephalopathy and plasma amino-acid imbalance. Recenti Prog Med 86:299-303, 1995
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