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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻12号

2017年11月発行

文献概要

特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える 意識障害 【“からだ”が原因の意識障害】

肺性脳症

著者: 藤井遼1 阿野正樹2

所属機関: 1済生会宇都宮病院救急科 2済生会宇都宮病院集中治療科

ページ範囲:P.2020 - P.2023

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Point
◎高炭酸ガス血症による意識障害は,主に肺胞低換気や,死腔換気の増加によって引き起こされる.
◎高炭酸ガス血症を疑ったら動脈血液ガスを評価し,適切な治療方法,治療目標を設定する.
◎高炭酸ガス血症患者への高流量酸素投与は病態を増悪させる可能性があるが,まずは低酸素血症の治療を優先する.
◎非侵襲的陽圧換気(NPPV)は高炭酸ガス血症の治療に有用であり,その適応・禁忌を理解し使用する.
◎NPPVで改善が乏しい場合は速やかに気管挿管に切り替える.

参考文献

1)Scala R:Hypercapnic encephalopathy syndrome;A new frontier for non-invasive ventilation? Respir Med 105:1109-1117, 2011
2)Marino PL:Marino's The ICU Book(4th ed), Wolters Kluwer, Philadelphia, 2014
3)日本呼吸器学会NPPVガイドライン作成委員会(編):NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン(改訂第2版),南江堂,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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