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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻12号

2017年11月発行

文献概要

特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える 意識障害 【“からだ”が原因の意識障害】

内分泌疾患による意識障害

著者: 友常健1

所属機関: 1済生会宇都宮病院糖尿病・内分泌内科

ページ範囲:P.2024 - P.2029

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Point
◎甲状腺クリーゼでは,一見,心機能正常にみえても,実は相対的に低下している症例があるため,β1遮断薬の投与時には注意を要する.
◎粘液水腫性昏睡では,治療開始後もその管理が不十分だとCO2ナルコーシスなどの病状が増悪するため,注意を要する.
◎副腎クリーゼが疑われた際には,副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールの検査をオーダーし,直ちに糖質コルチコイドの投与を開始する.
◎関連するホルモンの検査は必ずセットでオーダーする.日頃からホルモン検査をオーダーする意識づけが大切である.

参考文献

1)日本内分泌学会・日本甲状腺学会(編):甲状腺クリーゼの診断基準(第2版),2012
2)Akamizu T, et al:Diagnostic criteria, clinical features, and incidence of thyroid strom based on nationwaide surveys. Thyroid 22:661-679, 2012
3)大野洋介,田中祐司:Diagnosis Procedure Combination(DPC)データベースによる粘液水腫性昏睡の治療実態調査.日内分泌会誌91(2-suppl):53, 2015
4)日本甲状腺学会(編):粘液水腫性昏睡の診断基準(3次案),2010
5)日本内分泌学会,他(編):副腎クリーゼを含む副腎皮質機能低下症の診断と治療に関する指針.日内分泌会誌91(Suppl September),2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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