medicina54巻12号

2017年11月発行

特集 救急外来で役立つ！—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える

意識障害 【“からだ”が原因の意識障害】

環境障害（熱中症，偶発性低体温症）

著者： 米川力¹

所属機関： ¹自治医科大学医学部救急医学講座

ページ範囲：P.2036 - P.2039

文献概要

Point
◎熱中症は予防することが可能な環境障害である．
◎熱中症の診断にはほかの疾患の除外が必要である．
◎重症の熱中症の場合は，迷わず高次医療機関に転送する．
◎偶発性低体温症も原因となりうる疾患の除外が必須である．
◎低体温の際の心肺蘇生は通常とは異なることを理解する必要がある．

参考文献

1）日本救急医学会（編）：熱中症診療ガイドライン2015, 2015

2）Hanania NA, Zimmerman JL：Accidental hypothermia. Crit Care Clin 15：235-249, 1999