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特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える 意識障害 【“からだ”が原因の意識障害】
心因性の意識障害
著者: 船山道隆1
所属機関: 1足利赤十字病院神経精神科
ページ範囲:P.2040 - P.2042
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◎「心因性の意識障害」はいわゆる意識障害ではなく,ある程度外界を認識しているが,それに応じる意志が発動されない「昏迷」である.
◎昏迷には解離性昏迷と,統合失調症や気分障害に伴う緊張病性昏迷がある.
◎昏迷の誤診例はさまざまな疾患にわたるが,特に脳炎やてんかんが多い.
◎「心因性の意識障害」はいわゆる意識障害ではなく,ある程度外界を認識しているが,それに応じる意志が発動されない「昏迷」である.
◎昏迷には解離性昏迷と,統合失調症や気分障害に伴う緊張病性昏迷がある.
◎昏迷の誤診例はさまざまな疾患にわたるが,特に脳炎やてんかんが多い.
参考文献
1)船山道隆:急性精神病における脳炎との鑑別.精神科救急16:37-41, 2013
2)船山道隆:興奮の鑑別─脳炎,緊張型統合失調症,躁病,神経症性障害.精神科治療学31:365-371, 2016
3)船山道隆:昏迷と緊張病.精神科治療学32:15-159, 2017
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