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特集 骨関節内科 骨関節内科 治療総論
抗リウマチ薬の正しい使い方
著者: 井畑淳1
所属機関: 1横浜医療センター 膠原病・リウマチ内科
ページ範囲:P.2270 - P.2275
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◎関節リウマチ(RA)治療は「元気な人と変わらない生活を長期にわたって維持すること」を目標とすべきであり,単なる鎮痛や炎症反応の正常化をゴールにすべきではない.
◎RA治療の第一選択薬はメトトレキサート(MTX)であり,骨破壊リスクの高い患者においては積極的に使用すべきである.
◎副腎皮質ステロイドは一旦開始すると中止が困難であるため,使用する際にはリスク・ベネフィットに十分留意したうえでの限定的な使用に留めるべきである.
◎生物学的製剤はリスク・ベネフィットを勘案したうえで,アドヒアランスが高い製剤を選択すべきである.
◎関節リウマチ(RA)治療は「元気な人と変わらない生活を長期にわたって維持すること」を目標とすべきであり,単なる鎮痛や炎症反応の正常化をゴールにすべきではない.
◎RA治療の第一選択薬はメトトレキサート(MTX)であり,骨破壊リスクの高い患者においては積極的に使用すべきである.
◎副腎皮質ステロイドは一旦開始すると中止が困難であるため,使用する際にはリスク・ベネフィットに十分留意したうえでの限定的な使用に留めるべきである.
◎生物学的製剤はリスク・ベネフィットを勘案したうえで,アドヒアランスが高い製剤を選択すべきである.
参考文献
1)Smolen JS, et al:EULAR recommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biological disease-modifying antirheumatic drugs;2016 update. Ann Rheum Dis 76:960-977, 2017
2)日本リウマチ学会(編):関節リウマチ診療ガイドライン2014,メディカルレビュー社,2014
3)井畑 淳:抗リウマチ薬.総合リハ44:891-899, 2016
4)日本リウマチ学会MTX診療ガイドライン策定小委員会:関節リウマチ治療におけるメトトレキサート(MTX)診療ガイドライン2016年改訂版,羊土社,2016
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