icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina54巻2号

2017年02月発行

文献概要

特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本 異常がみられた場合のアプローチ

体液量減少を疑う場合

著者: 森龍彦1 亀山はるか1 嶋英昭1

所属機関: 1大阪医科大学腎臓内科

ページ範囲:P.214 - P.217

文献購入ページに移動
Point
◎体液量減少は細胞外液量の減少を見ており,体内の総Na量の減少を意味する.
◎Naは血管内と細胞間質(この2つを合わせて細胞外液)を自由に行き来するが,細胞内液には入ることができない.
◎体液量減少は,これを認めれば診断となるものはなく,病歴,診察,いくつかの検査所見を併せることで診断する.
◎体内の水の量やミネラルに異常を認めたときは,体の調整システムが限界まで働いても維持できなくなった状態であり,場合によっては急激な全身状態悪化につながる.

参考文献

, 2016
, 2016
3)深川雅史,柴垣有吾:より理解を深める! 体液電解質異常と輸液(改訂3版),中外医学社,2013
4)Slotki IN, Skorecki KL:Sodium Balance Disorders Hypovolemia. Taal MW, et al(ed):Brenner & Rector's The Kidney(9th ed), pp 491-495, Elsevier Saunders, Philadelphia, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?