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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻2号

2017年02月発行

文献概要

特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本 電解質,酸塩基平衡異常

Na濃度の異常

著者: 村田真理絵1 小板橋賢一郎1 柴垣有吾1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科

ページ範囲:P.297 - P.302

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Point
◎Na濃度異常は,水バランスの異常である.
◎低Na血症では抗利尿ホルモン(ADH)分泌増加と低張液の摂取,高Na血症では低張液の喪失と水分摂取不足が存在する.
◎治療の目標は「症状の改善」と「過補正を避ける」ことであり,数値の改善ではない.
◎治療開始後は尿量や尿張度の変化が起こりやすく,Na濃度安定までは数時間ごとの丁寧なフォローアップが必要である.

参考文献

1)深川雅史(監),柴垣有吾(著):より理解を深める! 体液電解質異常と輸液,中外医学社,2005
2)和田健彦,花房規男(訳):体液異常と腎臓の病態生理,メディカル・サイエンス・インターナショナル,1996
3)Gilbert SJ, Weiner DE:National Kidney Foundation Primer on Kidney Diseases(6th ed), Elsevier Saunders, 2013
4)Spasovski G, et al:Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Nephrol Dial Transplant 29(suppl 2):i1-i39, 2014
5)Adrogue HJ, Madias NE:Hypernatremia. N Engl J Med 342:1581-1589, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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