文献詳細
特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
電解質,酸塩基平衡異常
文献概要
Point
◎Na濃度異常は,水バランスの異常である.
◎低Na血症では抗利尿ホルモン(ADH)分泌増加と低張液の摂取,高Na血症では低張液の喪失と水分摂取不足が存在する.
◎治療の目標は「症状の改善」と「過補正を避ける」ことであり,数値の改善ではない.
◎治療開始後は尿量や尿張度の変化が起こりやすく,Na濃度安定までは数時間ごとの丁寧なフォローアップが必要である.
◎Na濃度異常は,水バランスの異常である.
◎低Na血症では抗利尿ホルモン(ADH)分泌増加と低張液の摂取,高Na血症では低張液の喪失と水分摂取不足が存在する.
◎治療の目標は「症状の改善」と「過補正を避ける」ことであり,数値の改善ではない.
◎治療開始後は尿量や尿張度の変化が起こりやすく,Na濃度安定までは数時間ごとの丁寧なフォローアップが必要である.
参考文献
1)深川雅史(監),柴垣有吾(著):より理解を深める! 体液電解質異常と輸液,中外医学社,2005
2)和田健彦,花房規男(訳):体液異常と腎臓の病態生理,メディカル・サイエンス・インターナショナル,1996
3)Gilbert SJ, Weiner DE:National Kidney Foundation Primer on Kidney Diseases(6th ed), Elsevier Saunders, 2013
4)Spasovski G, et al:Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Nephrol Dial Transplant 29(suppl 2):i1-i39, 2014
5)Adrogue HJ, Madias NE:Hypernatremia. N Engl J Med 342:1581-1589, 2000
掲載誌情報