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特集 トリコになる不整脈—診断と治療のすべて! 頻脈 【発作性上室性頻拍】
心房粗動
著者: 渡邉昌也1
所属機関: 1北海道大学病院循環器内科
ページ範囲:P.494 - P.497
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◎頻度が高い通常型心房粗動は「鋸歯状波」と呼ばれる特徴的な陰性粗動波を示す.
◎心房粗動の頻拍回路として三尖弁輪は重要で,通常型心房粗動は反時計方向に,非通常型心房粗動では時計方向に旋回する心房興奮を認める.
◎頻脈時は,β遮断薬や非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を中心に心拍数コントロールを行う.
◎予防的治療としての薬物療法は不十分なことが多く,根治的治療としてカテーテルアブレーションが積極的に行われるようになっている.
◎頻度が高い通常型心房粗動は「鋸歯状波」と呼ばれる特徴的な陰性粗動波を示す.
◎心房粗動の頻拍回路として三尖弁輪は重要で,通常型心房粗動は反時計方向に,非通常型心房粗動では時計方向に旋回する心房興奮を認める.
◎頻脈時は,β遮断薬や非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を中心に心拍数コントロールを行う.
◎予防的治療としての薬物療法は不十分なことが多く,根治的治療としてカテーテルアブレーションが積極的に行われるようになっている.
参考文献
1)Wells JL Jr, et al:Characterization of atrial flutter. Studies in man after open heart surgery using fixed atrial electrodes. Circulation 60:665-673, 1979
2)García Cosío F, et al:Atrial flutter;An update. Rev Esp Cardiol 59:816-831, 2006
3)Poty H, et al:Radiofrequency catheter ablation of type 1 atrial flutter. Prediction of late success by electrophysiological criteria. Circulation 92:1389-1392, 1995
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