文献詳細
文献概要
増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問 総合内科
Question11 63歳の女性.主訴「嚥下困難」
著者: 濱口杉大1
所属機関: 1福島県立医科大学総合内科
ページ範囲:P.35 - P.36
文献購入ページに移動63歳の女性.
現病歴 19年前(44歳時)に市販の胃薬を誤嚥し,それ以来,嚥下時の違和感を自覚するようになった.神経内科,耳鼻科にて精査を受けたが異常を認めず,精神的な原因であると考えられ精神科にて不定期に経過観察されていた.しかし嚥下時の違和感は徐々に嚥下困難となり,約3年前から液体の摂取は可能であったが固形物摂取が困難となり,3年間で約10kgの体重減少を認めた.数日前から発熱,咳嗽および喀痰が出現し,かかりつけ医で肺炎と診断,紹介されて来院した.
現病歴 19年前(44歳時)に市販の胃薬を誤嚥し,それ以来,嚥下時の違和感を自覚するようになった.神経内科,耳鼻科にて精査を受けたが異常を認めず,精神的な原因であると考えられ精神科にて不定期に経過観察されていた.しかし嚥下時の違和感は徐々に嚥下困難となり,約3年前から液体の摂取は可能であったが固形物摂取が困難となり,3年間で約10kgの体重減少を認めた.数日前から発熱,咳嗽および喀痰が出現し,かかりつけ医で肺炎と診断,紹介されて来院した.
参考文献
1)Changela K, et al:Plummer-Vinson syndrome with proximal esophageal web. J Gastrointest Surg 20:1074-1075, 2016
2)島田英雄,他:狭窄・拡張を示す病変の特徴と鑑別.胃と腸51:211-222, 2016
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