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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻5号

2017年04月発行

文献概要

特集 —症候別 すぐ役に立つ—救急画像診断—いつ撮る? どう見る? 各論—症状別 どのように画像検査を行うか,どう読むか?

片麻痺

著者: 鈴木淳一郎1 伊藤泰広1

所属機関: 1トヨタ記念病院神経内科

ページ範囲:P.675 - P.679

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Point
◎片麻痺ではまず脳卒中を疑うが,低血糖やてんかん発作後麻痺などでも起こる.
◎頭部CTでは出血性病変の鑑別は容易だが,超急性期脳梗塞の場合は変化が乏しい.
◎Early CT signは,脳実質の所見と脳血管の所見があるが,rt-PA使用には前者が重要である.
◎MRIは情報量が多いが時間がかかるため,CTのみでrt-PAの適応を決めることが多い.

参考文献

1)Dzialowski I, et al:Extent of early ischemic changes on computed tomography(CT)before thrombolysis;Prognostic value of the Alberta Stroke Program Early CT Score in ECASS Ⅱ. Stroke 37:973-978, 2006
2)日本脳卒中学会脳卒中医療向上・社会保険委員会rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法指針部会:rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針第二版,2012
3)Pexman JH, et al:Use of the Alberta Stroke Program Early CT score(ASPECTS)for assessing CT scans in patients with acute stroke. AJNR 22:1534-1542, 2001
4)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2015,協和企画,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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