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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻6号

2017年05月発行

特集 プライマリ・ケア医のための消化器症候学

口腔および上部消化管に関連した症状

味覚障害—「味がよくわかりません」「変な味がします」

著者: 生井明浩1

所属機関: 1はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック

ページ範囲:P.837 - P.841

文献概要

Point
◎味覚障害は,常に薬剤が原因の可能性を念頭に置くべきである.
◎片側性味覚障害には特に注意を要する.
◎治療前から血清亜鉛(できれば血清銅,血清鉄も)を経時的に測定する.

参考文献

1)伊藤 勇,他:胃切除後ハンター舌炎に伴う味覚障害.耳鼻臨床 補78:70-74,1995
2)平井良治,他:血清アルブミンの上昇とともに改善を認めたCronkhite-Canada症候群の味覚障害の1例.耳鼻・頭頸75:895-898, 2003
3)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル─薬物性味覚障害,2011 https://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm1104003.pdf
4)Hamada N, et al:Characteristics of 2278 patients visiting the Nihon University Hospital Taste Clinic over a 10-year period with special reference to age and sex distributions.Acta Otolaryngol Suppl 546:7-15, 2002
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7)坂口明子,他:味覚障害1,059例の原因と治療に関する検討.日耳鼻会報116:77-82, 2013
8)三輪高喜:味覚障害の疫学と臨床像.耳鼻・頭頸外科87:626-633, 2015
9)大井正志,他:亜鉛内服療法による血中微量金属および電解質の変動について.微量金属代謝9:27-31, 1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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