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特集 プライマリ・ケア医のための消化器症候学 そのほかの消化器関連症状
肛門病変—「排便時に出血します」「お尻が痛みます」
著者: 徳永行彦1 佐々木宏和1
所属機関: 1京都逓信病院外科
ページ範囲:P.922 - P.925
文献購入ページに移動◎肛門病変は外来診療でよくみられ,主訴は出血,疼痛,腫脹,搔痒である.
◎出血や脱出を主訴とする場合は内痔核主体の痔核が,疼痛を主訴とする場合は血栓性外痔核や嵌頓痔核が多い.痔瘻や肛門周囲膿瘍では腫脹,疼痛や排膿を主訴とする.
◎内科医ができる対応として,生活・排便習慣の指導,Goligher分類Ⅰ・Ⅱ度の痔核と裂肛に対する保存的療法がある.
◎Goligher分類Ⅲ度以上の痔核,肛門狭窄などを伴う裂肛,肛門周囲膿瘍,痔瘻,直腸脱は外科的療法の適応で,専門医に紹介することを勧める.
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