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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻7号

2017年06月発行

文献概要

特集 外来診療必読エビデンス—日米比較で考える内科Standards of Excellence 各論

日本編 脳卒中の一次予防および二次予防

著者: 島田佳明1 卜部貴夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院脳神経内科

ページ範囲:P.1001 - P.1003

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Point
◎脳血管疾患は全死因の第4位であり,第2位の心疾患と合わせた血管疾患としてみると1位の悪性腫瘍とほぼ同等であるため,血管疾患の予防はきわめて重要である.
◎脳血管疾患の予防には,生活習慣の改善・リスク管理により疾病の発症を防ぐ一次予防,再発を防ぐ二次予防,リハビリによる社会復帰を目指した三次予防がある.
◎食事中のNaとK摂取量の比(mol/mol)が高いほど,心血管疾患や脳血管疾患による死亡率が増加することが明らかになった.
◎一次予防としての低用量アスピリン腸溶錠1日1回の内服は心血管イベント発症抑制に差はみられず,出血などの不利益のほうが多いため必要性は低い.

参考文献

1)Okayama A, et al:Dietary sodium-to-potassium ratio as a risk factor for stroke, cardiovascular disease and all-cause mortality in Japan;The NIPPON DATA 80 cohort study. BMJ Open 6:e011632, 2016
2)Ikeda Y, et al:Low-dose aspirin for primary prevention of cardiovascular events in Japanese patients 60 years or older with atherosclerotic risk factors;A randomized clinical trial. JAMA 312:2510-2520, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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