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文献概要
特集 外来診療必読エビデンス—日米比較で考える内科Standards of Excellence 各論
米国編 がん検診
著者: 桑間雄一郎1
所属機関: 1
ページ範囲:P.1100 - P.1103
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◎「何でもやる」日本のがん検診に対して,米国は「検診項目を吟味し取捨選択する」考え方である.
◎医療コストが高価な米国は,検査の効果と害を原則(本文参照)に基づき分析しガイドラインを策定している.
◎検査へのアクセスが良い日本の医療環境に,検診項目の取捨選択の考え方が加われば鬼に金棒である.
◎「何でもやる」日本のがん検診に対して,米国は「検診項目を吟味し取捨選択する」考え方である.
◎医療コストが高価な米国は,検査の効果と害を原則(本文参照)に基づき分析しガイドラインを策定している.
◎検査へのアクセスが良い日本の医療環境に,検診項目の取捨選択の考え方が加われば鬼に金棒である.
参考文献
1)米国予防医療対策委員会(USPSTF)ホームページ https://www.uspreventiveservicestaskforce.org/ 各検診の効果への膨大なエビデンスと議論が閲覧可能である.
2)Bill-Axelson A, et al:Radical prostatectomy or watchful waiting in early prostate cancer. N Engl J Med 370:932-942, 2014
3)Carlson KJ:Screening for ovarian cancer. UpToDate, Wolters Kluwer Health, last updated 3 1, 2016(2017年2月閲覧) 卵巣がん検診におけるCA125の特異度に関する議論.
4)Smith-Bindman R, et al:Use of diagnostic imaging studies and associated radiation exposure for patients enrolled in large integrated health care systems, 1996-2010. JAMA 307:2400-2409, 2012
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