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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻7号

2017年06月発行

文献概要

連載 Inpatient Clinical Reasoning 米国Hospitalistの事件簿・11

To be (nephrosis) or not to be, that is the question.

著者: 石山貴章1

所属機関: 1魚沼基幹病院 総合診療科

ページ範囲:P.1150 - P.1153

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 前回とは打って変わって,今回は完全なる失敗談.しかも通常とは異なり,他院で行われている臨床推論カンファレンスでのケースだ.近隣の長岡赤十字病院の総合診療科より依頼を受けて,2カ月に1回,私はこのカンファレンスに講師として参加している.内容は,私がまったく関わっていないケースをその病院の研修医がプレゼンテーションし,私は皆の前で自分の考えていることを「声に出しながら」臨床推論していくというものだ.また,要所要所で簡単なレクチャーも入れるように心がけている.
 このカンファレンスを,私は勝手に“Think Out Loud Conference”と名付けている.たとえ私が最終診断で間違った結論に至ったとしても,診断に迫るまでの思考プロセスを学んでもらおうとの意図がある.とはいえ,私も人間.やはり人前で大きく間違うのは,それなりに恥ずかしい.

参考文献

1)厚生労働省難治性疾患克服研究事業 進行性腎障害に関する調査研究班 難治性ネフローゼ症候群分科会(編):ネフローゼ症候群診療指針.日腎会誌53:78-112, 2011
2)Korbet SM, Schwartz MM:Multiple myeloma. J Am Soc Nephrol 17:2533-2545, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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