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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻8号

2017年07月発行

文献概要

特集 がん診療—内科医が知りたい30のエッセンス 総論─内科医が知っておくべきがん診療の基本

検診はどのようながん種に対してどんな検査を行うのがよいですか

著者: 植松孝悦12

所属機関: 1静岡がんセンター生理検査科 2静岡がんセンター乳腺画像診断科

ページ範囲:P.1186 - P.1191

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Point
◎がん検診は,国のがん対策の一環として実施される「対策型がん検診」と,それ以外の個人の自己責任のもとで受診する人間ドックなどの「任意型がん検診」に大別される.
◎わが国では科学的根拠による有効性が確立した5つのがん検診(胃がん,大腸がん,肺がん,乳がん,子宮頸がん)を,対策型がん検診として受診勧奨できる.
◎わが国のがん検診の受診率は低く,その精度管理も不十分である.

参考文献

1)国立がん研究センター:有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年度版 http://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/igankenshinguideline.pdf(2017年4月閲覧)
2)成澤林太郎,他:胃がん検診の現状と今後の展望─新潟市の胃がん検診のデータを基に.県立がんセンター新潟病院医誌54:9-15, 2015
3)国立がん研究センター:有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/daicyougan.html(2017年4月閲覧)
4)国立がん研究センター:有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/guideline/guide_lung070111.pdf(2017年4月閲覧)
5)国立がん研究センター:有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度版 http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/pdf/nyugan_kenshin_guidelinebook_20140430.pdf(2017年4月閲覧)
6)厚生労働省健康局がん・疾病対策課:胃がん・乳がん検診に関する指針の改正について http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000114067.pdf(2017年4月閲覧)
7)Ohuchi N, et al:Sensitivity and specificity of mammography and adjunctive ultrasonography to screen for breast cancer in the Japan Strategic Anti-cancer Randomized trial(J-START);A randomised controlled trial. Lancet 387:341-348, 2016
8)国立がん研究センター:有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/guideline/shikyukei-full0912.pdf(2017年4月閲覧)
9)Uematsu T:The need for supplemental breast cancer screening modalities;A perspective of population-based breast cancer screening programs in Japan. Breast Cancer 24:26-31, 2017
10)斎藤 博:検診で死亡率を下げる方策を探る.医学のあゆみ253:977-983, 2015
11)祖父江友孝:わが国のがん検診の現状と展望.公衆衛生78:337-341, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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