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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻8号

2017年07月発行

特集 がん診療—内科医が知りたい30のエッセンス

総論─内科医が知っておくべきがん診療の基本 【がん診療に必要な基本知識】

がん患者にどのように接すればよいのでしょうか

著者: 明智龍男1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学

ページ範囲:P.1204 - P.1207

文献概要

Point
◎医療におけるコミュニケーションとは,医療者と患者との間で行われる,双方向性の言語的・非言語的なやりとりを指す.
◎良好なコミュニケーションは,医療者の患者に対する理解を深め,適切な症状緩和を提供するきっかけとなるのみならず,患者の治療アドヒアランスを高め,精神症状の軽減や医療への満足感の改善にもつながる.
◎基本的なコミュニケーションスキルとして,質問するスキル,傾聴,標準化,共感などが重要である.
◎がん医療において医師が患者に悪い知らせを伝える際の効果的なコミュニケーションを実践するための態度や行動としてSHAREがある.

参考文献

1)内富庸介,藤森麻衣子:がん医療におけるコミュニケーション・スキル,医学書院,2007
2)Buckman R:Breaking bad news;Why is it still so difficult? Br Med J(Clin Res Ed)288:1597-1599, 1984
3)Okamura H, et al:Guidelines for telling the truth to cancer patients. Japanese National Cancer Center. Jpn J Clin Oncol 28:1-4, 1998
4)Fujimori M, et al:Effect of communication skills training program for oncologists based on patient preferences for communication when receiving bad news;A randomized controlled trial. J Clin Oncol 32:2166-2172, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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