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特集 皮膚疾患が治らない!—皮膚科医が教える“次の一手” 総論
皮疹が治らないとき,どう考えるか?
著者: 梅林芳弘1
所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター皮膚科
ページ範囲:P.1372 - P.1375
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◎皮疹が治らない要因として,診断や治療の誤り,疾患の性質や患者側の問題が考えられる.
◎診断の問題では,例えば感染症でアレルギーと誤ったり,病原体や感受性の違いのため治らない,ということがある.
◎治療の問題は,多くは治療不十分であるが,生活指導が行き届いていないこともある.
◎疾患の問題として,もともと治りにくい病気だったり,2つの疾患が重なったりということがあり,前もっての説明が重要である.
◎患者の問題として,服薬指導を遵守していない,あるいは医療者側と認識に齟齬がある,ということが挙げられる.
◎皮疹が治らない要因として,診断や治療の誤り,疾患の性質や患者側の問題が考えられる.
◎診断の問題では,例えば感染症でアレルギーと誤ったり,病原体や感受性の違いのため治らない,ということがある.
◎治療の問題は,多くは治療不十分であるが,生活指導が行き届いていないこともある.
◎疾患の問題として,もともと治りにくい病気だったり,2つの疾患が重なったりということがあり,前もっての説明が重要である.
◎患者の問題として,服薬指導を遵守していない,あるいは医療者側と認識に齟齬がある,ということが挙げられる.
参考文献
1)レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ(著),望月哲男(訳):アンナ・カレーニナ,光文社,2008
2)梅林芳弘:ざっくりわかる,皮膚外用薬の選び方.日本医事新報4760:19-44, 2015
3)南條育子,他:各種外用抗真菌薬のin vitro抗真菌活性の測定.日皮会誌117:149-152, 2007
4)梅林芳弘:メタ認知,徹底的検討法,アルゴリズム法.梅林芳弘(編著):皮膚科医の「見る技術」! 一瞬で見抜く疾患100, pp 67-68,秀潤社,2014
5)梅林芳弘:高齢者の痒み.成人病と生活習慣病47:107-110, 2017
6)Sterling JC:Viral infection. Griffiths C, et al(ed):Rook's textbook of dermatology, pp 25.1-25.95, Wiley Blackwell, Chichester, 2016
7)遠藤隆志,他:自己瀉血による貧血と自傷性皮膚潰瘍を呈したMunchausen症候群の1例.日形会誌16:872-976, 1996
8)遠藤隆志,他:Klippel-Weber症候群の手術後にMunchausen症候群を呈した1例.日形会誌18:30-33, 1998
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