文献詳細
文献概要
特集 皮膚疾患が治らない!—皮膚科医が教える“次の一手” 感染症
尖圭コンジローマが治らない!
著者: 石地尚興1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1416 - P.1419
文献購入ページに移動Point
◎尖圭コンジローマは,粘膜ローリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症である.
◎子宮頸癌に関与する粘膜ハイリスク型HPVによるBowen様丘疹症との鑑別が必要である.
◎治療には外科的治療と薬物療法があり,症例に応じて適切に選択・組み合わせて治療する.
◎尖圭コンジローマは,粘膜ローリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症である.
◎子宮頸癌に関与する粘膜ハイリスク型HPVによるBowen様丘疹症との鑑別が必要である.
◎治療には外科的治療と薬物療法があり,症例に応じて適切に選択・組み合わせて治療する.
参考文献
1)Bernard HU, et al:Classification of papillomaviruses(PVs)based on 189 PV types and proposal of taxonomic amendments. Virology 401:70-79, 2010
2)Ikenberg H, et al:Human papillomavirus type-16-related DNA in genital Bowen's disease and in Bowenoid papulosis. Int J Cancer 32:563-565, 1983
3)日本性感染症学会(編):性感染症 診断・治療ガイドライン2016, 2016 http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf
4)Nishijima T, et al:HIV-1 infection, but not syphilis or HBV infection, is a strong risk factor for anorectal condyloma in Asian population;A prospective colonoscopy screening study. Int J Infect Dis 37:70-76, 2015
5)清水 香,他:外陰部と鼡径部にBowen病,肛門部に尖圭コンジローマとanal intraepithelial neoplasiaを認めた1例.日性感染症会誌26:145-148, 2015
掲載誌情報