文献詳細
文献概要
書評
—向山政志,平田純生 監修 中山裕史,竹内裕紀,門脇大介 編—腎機能に応じた投与戦略—重篤な副作用の防ぎかた
著者: 大野能之1
所属機関: 1東大附属病院薬剤部
ページ範囲:P.1465 - P.1465
文献購入ページに移動 10年以上前に,本書の監修および執筆者の平田純生先生の講演を初めて聴く機会があり,「これが本当の薬剤師だ」と衝撃を受けた記憶があります.それからは,腎機能低下時の薬の使い方については,平田先生の本で勉強して,理解を深めていきました.脂溶性の高い薬物はなぜそのまま尿中に排泄されないのかを理解できたのも平田先生の本のおかげでした(本書の2章-2でも解説されています).今では一緒にお仕事をさせてもらえる機会もあり,本書の書評の執筆の機会をいただけたことは感慨深いです.
薬物を投与する際にはその主な消失経路となる肝臓と腎臓の機能を評価することが“かんじん”です.高齢化社会や,腎疾患を有する患者の増加に伴い,まさに本書のタイトルのとおり「腎機能に応じた投与戦略」を立てることが必要不可欠となっています.本書は重篤な副作用を回避するために,医師,薬剤師が知っておきたいキーワード,考え方,計算式などを,症例を挙げながら具体的に解説しています.
薬物を投与する際にはその主な消失経路となる肝臓と腎臓の機能を評価することが“かんじん”です.高齢化社会や,腎疾患を有する患者の増加に伴い,まさに本書のタイトルのとおり「腎機能に応じた投与戦略」を立てることが必要不可欠となっています.本書は重篤な副作用を回避するために,医師,薬剤師が知っておきたいキーワード,考え方,計算式などを,症例を挙げながら具体的に解説しています.
掲載誌情報