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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻9号

2017年08月発行

文献概要

特集 皮膚疾患が治らない!—皮膚科医が教える“次の一手” 湿疹,皮膚炎

おむつ皮膚炎が治らない!

著者: 小西啓介1

所属機関: 1小西皮膚科クリニック

ページ範囲:P.1486 - P.1490

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Point
◎おむつ皮膚炎とは,おむつ部位に紅斑,丘疹,びらんなどを生じる疾患である.
◎水分,尿や糞便などにより皮膚バリア機能が破綻することで生じた一時刺激性の皮膚炎である.
◎皮膚を清潔・乾燥状態に保ち,蒸れないようにおむつ交換を頻回に行えば,通常は自然治癒する.
◎難治例はweak〜mildクラスのステロイド軟膏を1日2回,入浴後などに外用する.
◎1週間治療しても改善しない場合は,皮膚科医に紹介すべきである.

参考文献

1)渡部晋一:おむつかぶれ.臨床医薬16:643-648, 2000
2)神田奈緒子:乳児の臀部の病変─おむつ皮膚炎.玉置邦彦,他(編):最新皮膚科学大系 特別巻1─新生児・小児・高齢者の皮膚疾患,pp 120-122,中山書店,2004
3)松永佳世子,他:おむつに関するアンケート調査(第1報).第144回東海地方皮膚科学会,1983年9月18日
4)林 伸和:高齢者の皮膚疾患─おむつ皮膚炎.前掲書2),p 308
5)神田奈緒子:乳児の臀部の病変─小児臀部肉芽腫.前掲書2), pp 122-123
6)小西啓介,他:カンジダ感染により治癒の遷延したJaquet's dermatitisの成人例.皮膚科紀要89:669-674, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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