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特集 皮膚疾患が治らない!—皮膚科医が教える“次の一手” 毛包系疾患,毛髪・爪異常
痤瘡が治らない!
著者: 寺木祐一1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
ページ範囲:P.1530 - P.1533
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◎痤瘡の発症には毛包漏斗部の角化異常による面皰形成と,毛包内のP. acnes による炎症反応が関与する.
◎炎症期の治療は面皰改善効果のあるアダパレンや過酸化ベンゾイル(BPO)の外用に,抗菌薬の外用・内服を併用する.
◎維持期では再発予防を目標とし,アダパレンやBPOを外用する.
◎痤瘡様の皮疹を呈する疾患は多く,治療に反応しない場合は,鑑別が必要である.
◎痤瘡の発症には毛包漏斗部の角化異常による面皰形成と,毛包内の
◎炎症期の治療は面皰改善効果のあるアダパレンや過酸化ベンゾイル(BPO)の外用に,抗菌薬の外用・内服を併用する.
◎維持期では再発予防を目標とし,アダパレンやBPOを外用する.
◎痤瘡様の皮疹を呈する疾患は多く,治療に反応しない場合は,鑑別が必要である.
参考文献
1)林 信和,他:尋常性痤瘡治療ガイドライン,日皮会誌126:1045-1086, 2016 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/acne%20guideline.pdf
2)寺木祐一:顔面のCommon Diseases─痤瘡と誤診されやすい皮膚疾患.日臨皮会誌31:469-472, 2014
3)並川健二郎:EGFR阻害剤;抗EGFR抗体製剤(アービタックス,ベクティビックス)およびEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(イレッサ,タルセバ,タイケルブ).皮膚臨床54:1515-1521, 2012
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