文献詳細
文献概要
特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる 気管支喘息・COPDの類縁疾患─どう鑑別し,対応するか
咳喘息
著者: 新実彰男1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
ページ範囲:P.68 - P.71
文献購入ページに移動◎咳喘息とは咳を唯一の症状とする喘息であり,慢性咳嗽の日本最多の原因疾患である.
◎咳は夜間から早朝に悪化しやすく,しばしば季節性を示す.約半数がアレルギー性鼻炎を合併する.
◎喘息と同様に気道の好酸球性炎症やリモデリングがみられる.約6割が何らかの抗原への感作(特異的IgE抗体陽性)を示す.
◎β2刺激薬の有効性確認で確定診断し,中用量以上の吸入ステロイド薬を中心に治療を開始して長期継続する.
◎治療抵抗性の患者では,吸入薬の種類変更,抗メディエーター薬の活用,しばしば合併する胃食道逆流症の治療追加を考慮する.
参考文献
掲載誌情報