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特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
扉
著者: 岩田充永1
所属機関: 1藤田保健衛生大学救急総合内科学
ページ範囲:P.1515 - P.1515
文献購入ページに移動 私は,内科全般の研修をした後に救急で働いています.救急で働いていると,ERの現場では内科診断学が重要であること,集中治療室でも「診断に基づいたアプローチ」と「循環・呼吸の維持,代謝・栄養のサポート,感染管理など全身サポート」の両輪が必要であると感じてきました.
米国では,呼吸器内科を中心にクリティカル・ケアが発展したのに対して,日本の集中治療は,麻酔科学をベースにして輝かしい発展を遂げてきました.これは,侵襲の高い大手術後の管理を行うという点で素晴らしいことと考えます.もちろん,現在もこのような患者さんも多数いるのですが,重症内科疾患で集中治療が必要な患者さんの増加が著しく,内科の重症疾患の管理(診断と治療を系統的なアプローチで並行すること)は,総合内科医が担うべき重要な分野であると考えます.このようなことを学びたいと考えている若手内科医が多い一方で,日本において,内科学をベースに集中治療のトレーニングを受ける機会は,きわめて少ないのが現状です.
米国では,呼吸器内科を中心にクリティカル・ケアが発展したのに対して,日本の集中治療は,麻酔科学をベースにして輝かしい発展を遂げてきました.これは,侵襲の高い大手術後の管理を行うという点で素晴らしいことと考えます.もちろん,現在もこのような患者さんも多数いるのですが,重症内科疾患で集中治療が必要な患者さんの増加が著しく,内科の重症疾患の管理(診断と治療を系統的なアプローチで並行すること)は,総合内科医が担うべき重要な分野であると考えます.このようなことを学びたいと考えている若手内科医が多い一方で,日本において,内科学をベースに集中治療のトレーニングを受ける機会は,きわめて少ないのが現状です.
参考文献
1)Marino PL:Marino's The ICU Book, 4th ed, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2014
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