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特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して 内科クリティカル・ケア実践編─このパターンを押さえれば8割は対応可能
重篤な低ナトリウム血症のマネジメント
著者: 植西憲達1
所属機関: 1藤田保健衛生大学救急総合内科学
ページ範囲:P.1570 - P.1574
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◎複雑な症例では,診断フローチャート(図1)で診断にたどり着かないことが多いため,病態生理を考慮した病歴や身体所見が重要となる.
◎重篤な(=脳浮腫を示す)症状がある場合は,Na 5 mmol/Lの上昇を目標に3%食塩水で急速に補正を行う.
◎48時間以上低Na血症がある(またはあると考えられる)場合は,浸透圧性脱髄症候群(ODS)予防のため補正速度を緩徐に行う.
◎複雑な症例では,診断フローチャート(図1)で診断にたどり着かないことが多いため,病態生理を考慮した病歴や身体所見が重要となる.
◎重篤な(=脳浮腫を示す)症状がある場合は,Na 5 mmol/Lの上昇を目標に3%食塩水で急速に補正を行う.
◎48時間以上低Na血症がある(またはあると考えられる)場合は,浸透圧性脱髄症候群(ODS)予防のため補正速度を緩徐に行う.
参考文献
1)Spasovski G, et al:Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Intensive Care Med 40:320-331, 2014
2)Halperin ML, et al:Integrating effects of aquaporins, vasopressin, distal delivery of filtrate and residual water permeability on the magnitude of water diuresis. Nephron Physiol 114:11-17, 2011
3)Kamel KS, Halperin ML:Fluid, Electrolyte and Acid-Base Physiology;A Problem-Based Approach, 5th ed, Elsevier, Philadelphia, 2016
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