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特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
内科クリティカル・ケア 知っておくべき知識・技術をまとめる─重症にはこれを武器に立ち向かう
文献概要
Point
◎重症病態におけるエネルギー供給は,異化から得られる「内因性エネルギー」と栄養療法から得られる「外因性エネルギー」の総和である.
◎患者の重症度に合わせた内因性エネルギー産生量を概算し,状況に応じた栄養投与量を設定する.
◎重症患者における栄養療法は早期経腸栄養を第一選択とし,重症化した後24時間以内に開始することが推奨される.
◎総栄養投与量だけでなく蛋白質投与量を確保することが重要である.
◎経腸栄養管理中には,経腸栄養不耐性,下痢,高血糖などのさまざまなトラブルが生じるが,適切に対応し,経腸栄養を中断しないように努めることが重要である.
◎重症病態におけるエネルギー供給は,異化から得られる「内因性エネルギー」と栄養療法から得られる「外因性エネルギー」の総和である.
◎患者の重症度に合わせた内因性エネルギー産生量を概算し,状況に応じた栄養投与量を設定する.
◎重症患者における栄養療法は早期経腸栄養を第一選択とし,重症化した後24時間以内に開始することが推奨される.
◎総栄養投与量だけでなく蛋白質投与量を確保することが重要である.
◎経腸栄養管理中には,経腸栄養不耐性,下痢,高血糖などのさまざまなトラブルが生じるが,適切に対応し,経腸栄養を中断しないように努めることが重要である.
参考文献
1)Casaer MP, et al:Early versus late parenteral nutrition in critically ill adults. N Engl J Med 365:506-517, 2011
2)巽 博臣,他:経腸栄養開始時の条件;循環の安定性の評価,腸管機能評価,合併症対策.日静脈経腸栄会誌30:659-663, 2015
3)小谷穣治,他:日本版重症患者の栄養療法ガイドライン.日集中医誌23:185-281, 2016
4)寺島秀夫:侵襲急性期におけるエネルギー投与のパラダイムシフト─内因性エネルギー供給を考慮した理論的エネルギー投与法の提言.日集中医誌20:359-367, 2013
掲載誌情報