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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻11号

2018年10月発行

文献概要

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ エンド・オブ・ライフを支える身体症状への対応

悪液質・栄養

著者: 神谷浩平1

所属機関: 1山形県立中央病院緩和医療科

ページ範囲:P.1744 - P.1747

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Point
◎悪液質はエンド・オブ・ライフの活動性やQOLに影響する重要な症候である.
◎悪液質の進行度(前悪液質,悪液質,不可逆的悪液質)の診断が重要である.
◎不可逆的な悪液質の時期には,経静脈的な栄養投与の対象にはならない.
◎口から栄養が摂れないことへの患者・家族の不安や,輸液・栄養についての思い・気がかりに十分配慮した説明と対応が有用である.

参考文献

1)日本緩和医療学会緩和医療ガイドライン委員会(編):終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン,2013年版,金原出版,2013
2)Fearon K, et al:Definition and classification of cancer cachexia;An international consensus. Lancet Oncol 12:489-495, 2011
3)Strasser F:Classification and pathophysiology of the anorexia-cachexia symdrome. Hanks G, et al(eds):Oxford Textbook of Palliative Medicine, 4th ed, pp 888-907, Oxford University Press, New York, 2010
4)日本緩和医療学会(編):専門家をめざす人のための緩和医療学,南江堂,2014
5)Currow D, et al:ROMANA 3;A phase 3 safety extension study of anamorelin in advanced non-small-cell lung cancer(NSCLC)patients with cachexia. Ann Oncol 28:1949-1956, 2017
6)天野晃滋,他:進行がん患者と家族の食に関する苦悩への緩和ケアと栄養サポート.日緩和医療会誌13:169-174,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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