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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻11号

2018年10月発行

文献概要

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ エンド・オブ・ライフを支える精神・心理・スピリチュアリティへの対応

うつ病・適応障害

著者: 小川朝生1

所属機関: 1国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野

ページ範囲:P.1756 - P.1758

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Point
◎うつ病・適応障害は,がん医療においてしばしば認められる病態であり,「がんという深刻な事態になったら落ち込むのは当然だろう」とみなして放置してはならない.
◎抑うつ状態を積極的に評価しその軽減を図ることは,患者の療養生活の質を高めることが確認されている.
◎治療方針の変更など,治療上,大きな変化があった場合には,改めて評価・確認する.評価方法には,PHQ-9などがある.
◎抗うつ薬を使用する場合には,悪心など有害事象の忍容性を考慮して選択する.

参考文献

1)Ferrell BR, et al:Integration of Palliative Care Into Standard Oncology Care:American Society of Clinical Oncology Clinical Practice Guideline Update. J Clin Oncol 35:96-112, 2017
2)Yokomichi N, et al:Validation of the Japanese Version of the Edmonton Symptom Assessment System-Revised. J Pain Symptom Manage 50:718-723, 2015
3)Walker J, et al:Prevalence, associations, and adequacy of treatment of major depression in patients with cancer;A cross-sectional analysis of routinely collected clinical data. Lancet Psychiatry 1:343-350, 2014
4)日本総合病院精神医学会がん対策委員会(監),小川朝生,内富康介(編):精神腫瘍学クリニカルエッセンス,創造出版,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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