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特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ エンド・オブ・ライフを支えるための疾患の知識
神経難病
著者: 徳田英弘1
所属機関: 1ファミリークリニックネリヤ
ページ範囲:P.1812 - P.1816
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◎エンド・オブ・ライフという視点でみたときの神経難病の特徴として,ADLや嚥下機能,呼吸機能などが低下した状態で,長期間過ごす場合が多いことが挙げられる.
◎症状緩和を目的として,胃瘻造設,補助換気,気管切開などを行う意義は大きく,これらに対する意思決定支援が重要になる.また,呼吸苦に対してはモルヒネの使用も有用である.
◎急変が予測される場合として,嚥下障害,呼吸障害,自律神経障害などの進行,重症感染症などがある.
◎急変に備えて,患者・家族に予想される状況についての理解を図り,急変時の連絡先や,心肺蘇生の要否などについて協議しておく.
◎在宅でも人工呼吸など多くの医療処置が可能であり,難病医療費助成制度,介護保険,身体障害者総合支援法などの制度を利用し,多職種と連携することで,在宅復帰の可能性が高まる.
◎エンド・オブ・ライフという視点でみたときの神経難病の特徴として,ADLや嚥下機能,呼吸機能などが低下した状態で,長期間過ごす場合が多いことが挙げられる.
◎症状緩和を目的として,胃瘻造設,補助換気,気管切開などを行う意義は大きく,これらに対する意思決定支援が重要になる.また,呼吸苦に対してはモルヒネの使用も有用である.
◎急変が予測される場合として,嚥下障害,呼吸障害,自律神経障害などの進行,重症感染症などがある.
◎急変に備えて,患者・家族に予想される状況についての理解を図り,急変時の連絡先や,心肺蘇生の要否などについて協議しておく.
◎在宅でも人工呼吸など多くの医療処置が可能であり,難病医療費助成制度,介護保険,身体障害者総合支援法などの制度を利用し,多職種と連携することで,在宅復帰の可能性が高まる.
参考文献
1)厚生労働省:人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン,改訂平成30年3月,2018
2)辻 省次:すべてがわかる神経難病,中山書店,2015
3)日本神経学会(監),「筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン」作成委員会(編):筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン2013,南江堂,2013
4)寄本恵輔:神経難病リハビリテーション100の叡智,gene,2018
5)日本神経治療学会治療指針作成委員会:標準的神経治療─重症神経難病の呼吸ケア・呼吸管理とリハビリテーション.神経治療30:193-212, 2013
6)太田秀樹:在宅医療マネジメントQ&A,日本医事新報社,2018
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