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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻11号

2018年10月発行

文献概要

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ エンド・オブ・ライフを支える支援のスキル

医療者のセルフケア

著者: 樋口雅也1

所属機関: 1ハーバード大学マサチューセッツ総合病院

ページ範囲:P.1848 - P.1851

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Point
◎バーンアウト,共感疲労は,医療者なら誰にでも起こりうるコモンで深刻な現象である.
◎セルフケアによりバーンアウトを予防し,より良い医療を継続して提供できる.
◎セルフケアは個人だけでなく,医療チーム・組織で取り組むとバーンアウト予防効果が高い.

参考文献

1)Shanafelt, TD, et al:Longitudinal study evaluating the association between physician burnout and changes in professional work effort. Mayo Clin Proc 91:422-431, 2016
2)Maslach C, et al:Job burnout. Annu Rev Psychol 52:397-422, 2001
3)Booth EW:Compassion fatigue. JAMA 266:362, 1991
4)Kearney MK, et al:Self-care of physicians caring for patients at the end of life:“Being connected... A key to my survival”. JAMA 301:1155-1164, 2009 (JAMAの終末期医療シリーズで発表された論文.医療者のセルフケアに関して大変良くまとまっている.おすすめの論文.)
5)Irvine C:The ethics of self-care, Cole TR, et al(eds):Faculty Health in Academic Medicine, pp 127-146, Humana Press, 2009
6)Epstein RM:Mindful practice. JAMA 282:833-839, 1999
7)Epstein RM, et al:A Curriculum in Mindful Practice for Students and Residents Faculty Manual, University of Rochester, 2018
8)Meier, DE, Beresford L:Preventing burnout. J Palliat Med 9:1045-1048, 2006 (かの有名なMeier先生の2006年の論文.緩和ケアの最前線を走る臨床医たちのコメントを活かした構成.緩和ケアのバーンアウト予防に関して学びたい人に,ぜひおすすめ.)
9)4 Steps to Beating Burnout. Harvard Business Review, 2016 https://hbr.org/2016/11/beating-burnout. (2018年7月閲覧) (HBRからチーム内のバーンアウトを回避する戦略などをまとめたもの.Monique Valcourの論文を始め,大変参考になるバーンアウト関連論文が読めるHBR 2017年9月号はおすすめ.)
10)Bodenheimer T, Sinsky C:From, triple to quadruple aim;Care of the patient requires care of the provider. Ann Fam Med 12:573-576, 2014 (米国では,患者経験,国民の健康向上,医療費の上昇の抑制といった3つの目標(Triple Aim of Healthcare)が提唱されたが,第4の目標:医療者の体験,やりがいを感じられる医療を目標に含めることを提唱した論文.)
11)FAST FACTS AND CONCEPTS # 167-170 Health Professional Burnout-Part Ⅰ-Ⅳ https://www.mypcnow.org/blank-avjac (2018年7月閲覧) (緩和ケアのポイントがまとまったFAST FACTS.医療者のバーンアウト,その予防・対策についても簡潔によくまとまっている.)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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