文献詳細
特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ
Column
文献概要
エンド・オブ・ライフケアでは,感情を承認し,支持することから始めよう.多くの若手医師にとって,患者の老いていく苦しみ,死にゆく苦しみ,またそれを側で支える家族の苦しみは,未知の世界である.未知の出来事で生じている感情に共感などできるはずはない.無理なくできるのは,「感情を承認」「その感情を支持的に受け止める」ことである.
例えば,ADLの自立した95歳の女性が肺炎で入院となった場面を思い浮かべてみよう.リザーバーマスク10Lの酸素が投与され,SpO2は90%前後である.担当医から病状と治療の困難さを説明された後に,家族が「今まで死んでしまうことなんて考えもしなかった.できることをしてほしい」と言ったとする.
例えば,ADLの自立した95歳の女性が肺炎で入院となった場面を思い浮かべてみよう.リザーバーマスク10Lの酸素が投与され,SpO2は90%前後である.担当医から病状と治療の困難さを説明された後に,家族が「今まで死んでしまうことなんて考えもしなかった.できることをしてほしい」と言ったとする.
参考文献
1)和田秀樹:人間関係は「感情」で動く,新講社,2011
2)日経メディカル:特集 終末期医療のエビデンス,日経BP社,2018
掲載誌情報