icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina55巻11号

2018年10月発行

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

Column

内科医とエンド・オブ・ライフケア

著者: 小田浩之1

所属機関: 1飯塚病院総合診療科

ページ範囲:P.1852 - P.1852

文献概要

 エンド・オブ・ライフケアでは,感情を承認し,支持することから始めよう.多くの若手医師にとって,患者の老いていく苦しみ,死にゆく苦しみ,またそれを側で支える家族の苦しみは,未知の世界である.未知の出来事で生じている感情に共感などできるはずはない.無理なくできるのは,「感情を承認」「その感情を支持的に受け止める」ことである.
 例えば,ADLの自立した95歳の女性が肺炎で入院となった場面を思い浮かべてみよう.リザーバーマスク10Lの酸素が投与され,SpO2は90%前後である.担当医から病状と治療の困難さを説明された後に,家族が「今まで死んでしまうことなんて考えもしなかった.できることをしてほしい」と言ったとする.

参考文献

1)和田秀樹:人間関係は「感情」で動く,新講社,2011
2)日経メディカル:特集 終末期医療のエビデンス,日経BP社,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら