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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻12号

2018年11月発行

文献概要

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ 超音波によるABCD生理学的アプローチ

B:肺エコー(sonographic interstitial syndrome)

著者: 山田直人1

所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科麻酔科学講座

ページ範囲:P.1932 - P.1936

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Point
◎胸膜から画面の最深部まで伸びるB-lineの評価が,肺炎や肺水腫の診断に役立つ.
◎画面上でB-lineを1肋間に3本以上認めるmultiple B-linesは病的な所見である.
◎diffused multiple B-linesは,広範にわたる肺病変の存在を示唆する.
◎multiple B-linesを呈する疾患群をsonographic interstitial syndromeと呼び,肺炎や肺水腫,急性呼吸窮迫症候群(ARDS)が含まれる.
◎心原性肺水腫とARDSの鑑別は,B-line以外の画像所見もチェックしなければならない.

参考文献

1)亀田 徹,他:Bラインを用いたpoint-of-care超音波による心原性肺水腫の評価.超音波医学45:125-135, 2018
2)Bouhemad B, et al:Ultrasound for “lung monitoring” of ventilated patients. Anesthesiology 122:437-447, 2015
3)Pivetta E, et al:Lung ultrasound-implemented diagnosis of acute decompensated heart failure in the ED;A SIMEU multicenter study. Chest 148:202-210, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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