icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina55巻13号

2018年12月発行

文献概要

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで 座談会

心不全パンデミックが避けられない今,克服すべき課題は?

著者: 坂田泰史1 佐藤幸人2 林亜希子3

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 2兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科 3北里大学病院看護部

ページ範囲:P.2144 - P.2151

文献購入ページに移動
心不全の患者数は高齢化により非常に増えています.平均年齢は80歳,フレイルも著しく,すでに要支援・要介護が半数という状態です.独居または2人暮らしが70%ともいわれています.高度急性期から在宅までの全経過を多職種チームでみていく方針が提唱され,2016年に日本心不全学会からステートメント1)が発表されました.さらに2018年,日本の心不全診療ガイドライン2)が改訂されました.そのなかでは,TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術),植込型VAD(補助人工心臓),再生医療などの最新治療もキャッチアップすべきと盛り込まれています.一方で心不全診療では,医師による治療だけでなく,「多職種チームでも頑張る」という二本立てが必要です.(佐藤)

参考文献

1)日本心不全学会:高齢心不全患者の治療に関するステートメント,2016
2)日本循環器学会/日本心不全学会:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版),2018
3)田村由美:新しい医療(改訂版),p 7,看護の科学社,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?