文献詳細
特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで
治療—慢性心不全 〔収縮能が低下している心不全(HFrEF)〕
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
著者: 中村一文1 小倉聡一郎1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
ページ範囲:P.2198 - P.2200
文献概要
◎RAA系は,血圧・体液量の維持を司る生理的システムである.
◎心不全時には代償性にRAA系が亢進し,過剰となって心不全を悪化させる.
◎ACE阻害薬は,左室収縮性が低下した心不全(収縮不全,HFrEF)患者の生命予後改善効果があり,HFrEF治療の基本薬である.
◎咳などの副作用でACE阻害薬に忍容性のない患者には,ARBを投与する.
参考文献
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