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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻13号

2018年12月発行

文献概要

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで 治療—急性心不全

点滴強心薬—ノルアドレナリン,ドパミン,ドブタミン,ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬

著者: 長央和也1

所属機関: 1大阪赤十字病院心臓血管センター循環器内科

ページ範囲:P.2238 - P.2241

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Point
◎点滴強心薬は,組織灌流の低下が明らかなショックや低心拍出の急性心不全患者に対して使用する.
◎ノルアドレナリンは血管収縮による昇圧効果が強く,ドパミンも高用量であれば昇圧作用が期待される.ドブタミンとホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬は,強心作用と血管拡張作用とを併せもつ.
◎点滴強心薬は,不整脈,心筋虚血,心筋障害を惹起し,予後を悪化させる可能性があるため安易に投与しない.また,循環動態が回復すれば速やかに減量・中止を試みる.

参考文献

1)Chen HH, et al:Low-dose dopamine or low-dose nesiritide in acute heart failure with renal dysfunction;The ROSE acute heart failure randomized trial. JAMA 310:2533-2543, 2013
2)Felker GM, et al:Heart failure etiology and response to milrinone in decompensated heart failure;Results from the OPTIME-CHF study. J Am Coll Cardiol 41:997-1003, 2003
3)De Backer D, et al:Comparison of dopamine and norepinephrine in the treatment of shock. N Engl J Med 362:779-789, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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