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特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで 人生の最終段階の医療
心不全における緩和ケアの重要性
著者: 大石醒悟1
所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター循環器内科
ページ範囲:P.2272 - P.2275
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◎心不全は増悪と寛解をくり返す慢性進行性疾患であるが,その経過から終末期を判断することは困難である.
◎緩和ケアは生命を脅かす病に関連する問題に介入するアプローチであり,終末期に限定したものではない.
◎一度に行うのではなく,くり返す経過のなかで意思表明を支えていくことで,心不全患者へも意思決定支援は可能である.
◎心不全は増悪と寛解をくり返す慢性進行性疾患であるが,その経過から終末期を判断することは困難である.
◎緩和ケアは生命を脅かす病に関連する問題に介入するアプローチであり,終末期に限定したものではない.
◎一度に行うのではなく,くり返す経過のなかで意思表明を支えていくことで,心不全患者へも意思決定支援は可能である.
参考文献
1)WHO Definition of Palliative Care, WHO, 2002 http://www.who.int/cancer/palliative/definition/en/(2018年8月閲覧)
2)Worldwide Palliative Care Alliance:Global Atlas of Palliative Care at the End of Life, WHO, 2014 http://www.who.int/nmh/Global_Atlas_of_Palliative_Care.pdf(2018年8月閲覧)
3)筒井裕之,他(編):急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版),日本循環器学会/日本心不全学会,2018 http://www.who.int/nmh/Global_Atlas_of_Palliative_Care.pdf(2018年8月閲覧)
4)循環器疾患診療実態調査組織IT/Database委員会(編):循環器疾患診療実態調査報告書(2016年度実施・公表),日本循環器学会,2016 http://www.j-circ.or.jp/jittai_chosa/jittai_chosa2015web.pdf(2018年8月閲覧)
5)木原康樹,他(編):循環器疾患の患者に対する緩和ケア提供体制のあり方について,厚生労働省,2018 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000204784.pdf(2018年8月閲覧)
6)Allen LA, et al:Decision making in advanced heart failure;A scientific statement from the American Heart Association. Circulation 125:1928-1952, 2012
7)NHS End of Life Care Programme publication supported by NCPC(the National Council for Palliative Care):Advance Care Planning;A Guide for Health and Social Care Staff, NCPC, 2007 http://www.ncpc.org.uk/sites/default/files/AdvanceCarePlanning.pdf(2018年8月閲覧)
8)日本循環器学会,日本心不全学会:『心不全の定義』について,2017 http://www.j-circ.or.jp/five_year/teigi_qa.pdf(2018年8月閲覧)
9)人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン,厚生労働省,2018 https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf(2018年8月閲覧)
10)緩和ケア診療加算等の要件の見直し.中央社会保険医療協議会総会(第386回)議事次第,pp 256-258, 2018 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000191963.pdf(2018年8月閲覧)
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