文献詳細
特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
救急外来,急性期入院病棟からのコンサルト
文献概要
Point
◎対麻痺は,脳・脊髄・末梢神経のどのレベルの病変でも起こりうるが,脊髄病変(主に胸髄レベル以下)が多い.
◎突発性の対麻痺では,外傷や急性の髄外圧迫などによる脊髄の損傷を想定し,外科治療の適否を迅速に判断しなくてはならない.
◎神経診察においては,感覚障害レベルの評価で病変の高位を推定し,Babinski反射で錐体路徴候の有無を評価し,肛門反射で完全麻痺か不全麻痺かの評価を行う.
◎脊髄のMRI評価が重要で,撮影可能な施設においては禁忌がなければ造影MRIを実施する.
◎対麻痺は,脳・脊髄・末梢神経のどのレベルの病変でも起こりうるが,脊髄病変(主に胸髄レベル以下)が多い.
◎突発性の対麻痺では,外傷や急性の髄外圧迫などによる脊髄の損傷を想定し,外科治療の適否を迅速に判断しなくてはならない.
◎神経診察においては,感覚障害レベルの評価で病変の高位を推定し,Babinski反射で錐体路徴候の有無を評価し,肛門反射で完全麻痺か不全麻痺かの評価を行う.
◎脊髄のMRI評価が重要で,撮影可能な施設においては禁忌がなければ造影MRIを実施する.
参考文献
1)American Spinal Injury Association:International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury(ISNCSCI), 2016 http://asia-spinalinjury.org/wp-content/uploads/2016/02/International_Stds_Diagram_Worksheet.pdf
2)田崎義昭,齋藤佳雄(著),坂井文彦(改訂):ベッドサイドの神経の診かた(改訂18版),南山堂,2016
掲載誌情報