icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina55巻2号

2018年02月発行

文献概要

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト 救急外来,急性期入院病棟からのコンサルト

対麻痺

著者: 織田雅也1 和泉唯信12

所属機関: 1微風会三次神経内科クリニック花の里 2徳島大学医学部神経内科

ページ範囲:P.216 - P.219

文献購入ページに移動
Point
◎対麻痺は,脳・脊髄・末梢神経のどのレベルの病変でも起こりうるが,脊髄病変(主に胸髄レベル以下)が多い.
◎突発性の対麻痺では,外傷や急性の髄外圧迫などによる脊髄の損傷を想定し,外科治療の適否を迅速に判断しなくてはならない.
◎神経診察においては,感覚障害レベルの評価で病変の高位を推定し,Babinski反射で錐体路徴候の有無を評価し,肛門反射で完全麻痺か不全麻痺かの評価を行う.
◎脊髄のMRI評価が重要で,撮影可能な施設においては禁忌がなければ造影MRIを実施する.

参考文献

1)American Spinal Injury Association:International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury(ISNCSCI), 2016 http://asia-spinalinjury.org/wp-content/uploads/2016/02/International_Stds_Diagram_Worksheet.pdf
2)田崎義昭,齋藤佳雄(著),坂井文彦(改訂):ベッドサイドの神経の診かた(改訂18版),南山堂,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?