文献詳細
文献概要
書評
—安藤裕貴 著—内科当直医のためのERのTips—ジェネラルケースのディープアプローチとエビデンス
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院
ページ範囲:P.220 - P.220
文献購入ページに移動 この本では救急室で遭遇する「高齢者の疾患」にフォーカスがあてられている.高齢者は病歴が取りにくく,併存症として多くの疾患を抱えていることが多い.たくさんの薬を飲んでいるので,薬剤の副作用や相互作用も心配だ.高齢ゆえに免疫不全患者でもある.訴えがはっきりしない高齢患者の診療は非常に難しく,時間や労力がかかるので誰もが敬遠しがちである.
高齢者に対する救急診療をこれほど詳しく明確に解説した本は,わが国になかったのではないだろうか.コミュニケーション法が具体的に書かれていることも特筆に値する.高齢者は視野が狭いため「患者の正面で唇の動きが見えるように,少しおおげさに話をする」ことや「アイコンタクトを入れ」注意を医療者に向けさせることがとても大切である.
高齢者に対する救急診療をこれほど詳しく明確に解説した本は,わが国になかったのではないだろうか.コミュニケーション法が具体的に書かれていることも特筆に値する.高齢者は視野が狭いため「患者の正面で唇の動きが見えるように,少しおおげさに話をする」ことや「アイコンタクトを入れ」注意を医療者に向けさせることがとても大切である.
掲載誌情報