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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 抗不安薬・催眠鎮静薬

抗不安薬

著者: 仙波純一1

所属機関: 1さいたま市立病院精神科

ページ範囲:P.30 - P.32

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Question & Answer
Q ベンゾジアゼピン系薬物の常用量依存とは何ですか?
A 常用量依存,あるいは臨床用量依存というのは,もともとの不安や不眠などの症状は改善したものの,精神的に依存してしまい中止できないことを言います.おそらく減量すると離脱症状や症状の再燃が生じるのでしょう.患者さんが満足しているし,服用量も増えていかなければ問題ではないとする意見もありますが,一部には用量が増加してしまう人もいますし,注意力の低下や高齢者の転倒などは危険です.漫然とした長期投与にならないような配慮が投与初期から必要です.

参考文献

1)奥村泰之:向精神薬処方の最適化─多剤併用を回避せよ! ベンゾジアゼピン受容体作動薬に対する処方抑制施策の国際動向.月刊薬事58:1895-1901, 2016
2)Billioti de Gage S, et al:Is there really a link between benzodiazepine use and the risk of dementia? Expert Opin Drug Saf 14:733-747, 2015
3)Inada T, Inagaki A:Psychotropic dose equivalence in Japan. Psychiatry Clin Neurosci 69:440-447, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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