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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 神経・筋疾患薬

抗てんかん薬

著者: 高橋幸利123 森岡景子1 大松泰生1

所属機関: 1国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 2岐阜大学小児病態学 3静岡県立大学薬学部

ページ範囲:P.58 - P.62

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Question & Answer
Q 脳波異常があれば,抗てんかん薬をすぐに開始したほうがよいでしょうか?
A 脳波の突発波(異常波)には,Roland発射,光刺激による光突発反応など,てんかんではない症例においても出現するものがあり,脳波異常の種類を正しく診断する必要があります.また,Roland発射を特徴とする中心・側頭部に突発波をもつ良性小児てんかん(BECCT)では抗てんかん薬による治療が不要の症例があります.

参考文献

1)高橋幸利:てんかんの診断から治療の流れ.藤原建樹(監),高橋幸利(編):小児てんかん診療マニュアル,改訂第2版,pp 17-23,診断と治療社,2010
2)高橋幸利(編):プライマリ・ケアのための新規抗てんかん薬マスターブック,改訂第2版,診断と治療社,2017
3)National Institute for Health and Care Excellence:Epilepsies;Diagnosis and management. Clinical Guideline, 2012
4)高橋幸利,他:てんかん-基礎・臨床研究の最新知見-Ⅲ-10.抗てんかん薬の副作用.日臨72:908-919,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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