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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 消化器薬

胆汁酸製剤

著者: 矢田豊12

所属機関: 1阪和住吉総合病院 消化器センター 2大阪市立大学肝胆膵病態内科 肝癌治療学寄附講座

ページ範囲:P.254 - P.257

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Question & Answer
Q ウルソ®の適切な投与量は何ですか?
A ウルソ®の至適投与量は疾患や病態により異なります.原発性胆汁性胆管炎,C型慢性肝炎に対しては通常600〜900 mg/日,胆石溶解目的では600 mg/日が適用量ですが,病態や肝胆道系酵素の値(ALT,ALP,γ-GTP,T-Bilなど)を参考に調整します.慢性肝疾患や胆汁うっ滞を伴う肝疾患に対する保険適用量は150 mg/日ですが,実臨床では病態に応じて300〜600 mg/日を投与することがあります.これはウルソ®の作用機序(細胞保護作用,利胆作用,置換効果)から,副作用の増悪なく治療効果が高まることがあるためです.

参考文献

1)Omata M, et al:A large-scale, multicentre, double-blind trial of ursodeoxycholic acid in patients with chronic hepatitis C. Gut 56:1747-1753, 2007
2)Combes B, et al:Biliary bile acids in primary biliary cirrhosis:effect of ursodeoxycholic acid. Hepatology 29:1649-1654, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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