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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 アレルギー薬

ステロイド外用薬

著者: 川瀬正昭1 出光俊郎1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科

ページ範囲:P.396 - P.399

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Question & Answer
Q ステロイド外用薬の塗る量や回数はどのくらいがいいですか?
A ステロイド外用薬の外用量は,第2指の先端から第1関節部までチューブから押し出した量(約0.5g)が,成人の手のひら2枚分,すなわち成人の体表面積のおよそ2%に対する適量です(finger tip unit:FTU1)).乳幼児,小児においてはその体重に基づき,成人での使用量から換算した量を初期外用量の目安とします.また外用回数は,急性増悪の場合には1日2回(朝,夕:入浴後)を原則とします.ただし,ステロイド外用薬のランクを下げる,あるいはステロイドを含まない外用薬に切り替える際には,1日1回あるいは隔日投与などの間欠投与を行いながら,再燃のないことを確認する必要があります.

参考文献

1)Long CC, et al:The finger-tip unit-a new pratical measure. Clin Exp Dermatol 16:444-447, 1991
2)上嶋祐太,川瀬正昭:アトピー性皮膚炎.薬局68:1088-1096, 2017
3)江藤隆史,他(監),大谷道輝,松元美香(編):軟膏・クリーム配合変化ハンドブック,第2版,じほう,2016
4)江藤隆史:亜鉛華単軟膏の活用─OGZの有効性.日臨皮会誌30:634-635, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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