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文献概要
増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 アレルギー薬
ステロイド外用薬
著者: 川瀬正昭1 出光俊郎1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科
ページ範囲:P.396 - P.399
文献購入ページに移動Q ステロイド外用薬の塗る量や回数はどのくらいがいいですか?
A ステロイド外用薬の外用量は,第2指の先端から第1関節部までチューブから押し出した量(約0.5g)が,成人の手のひら2枚分,すなわち成人の体表面積のおよそ2%に対する適量です(finger tip unit:FTU1)).乳幼児,小児においてはその体重に基づき,成人での使用量から換算した量を初期外用量の目安とします.また外用回数は,急性増悪の場合には1日2回(朝,夕:入浴後)を原則とします.ただし,ステロイド外用薬のランクを下げる,あるいはステロイドを含まない外用薬に切り替える際には,1日1回あるいは隔日投与などの間欠投与を行いながら,再燃のないことを確認する必要があります.
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