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文献概要
増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 感染症治療薬・ワクチン
アミノグリコシド系
著者: 林良典1 岡秀昭2
所属機関: 1順天堂大学医学部順天堂医院総合診療科 2埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科
ページ範囲:P.458 - P.461
文献購入ページに移動Q 1日複数回法と1日1回法のどちらで投与するのがよいですか?
A 1日1回投与法を推奨することが多いです.その理由としては,アミノグリコシド系抗菌薬は濃度依存性であり,最高血中濃度が十分に高い必要があること,PAE(post antibiotic effect)という血中濃度がMIC以下になっても静菌作用が続く効果があること,腎機能障害が複数回法に比べて少ないこと,人的な労力やコストがかからないことが挙げられます.しかし,発熱性好中球減少症や感染性心内膜炎(特に腸球菌)では効果が確立しておらず,これらの疾患の場合は意見が分かれています.
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