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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 感染症治療薬・ワクチン

アミノグリコシド系

著者: 林良典1 岡秀昭2

所属機関: 1順天堂大学医学部順天堂医院総合診療科 2埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科

ページ範囲:P.458 - P.461

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Question & Answer
Q 1日複数回法と1日1回法のどちらで投与するのがよいですか?
A 1日1回投与法を推奨することが多いです.その理由としては,アミノグリコシド系抗菌薬は濃度依存性であり,最高血中濃度が十分に高い必要があること,PAE(post antibiotic effect)という血中濃度がMIC以下になっても静菌作用が続く効果があること,腎機能障害が複数回法に比べて少ないこと,人的な労力やコストがかからないことが挙げられます.しかし,発熱性好中球減少症や感染性心内膜炎(特に腸球菌)では効果が確立しておらず,これらの疾患の場合は意見が分かれています.

参考文献

1)岡 秀昭:感染症プラチナマニュアル2017, MEDSi, 2017
2)矢野晴美:絶対わかる抗菌薬はじめの一歩─一目でわかる重要ポイントと演習問題で使い方の基本をマスター,羊土社,2010
3)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル,第3版,医学書院,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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