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文献概要
増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 感染症治療薬・ワクチン
ニューキノロン系
著者: 林良典1 岡秀昭2
所属機関: 1順天堂大学医学部順天堂医院総合診療科 2埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科
ページ範囲:P.476 - P.479
文献購入ページに移動Q キノロンにはたくさん種類がありますが,使い分けはどのように行ったらよいですか?
A 主要なシプロフロキサシン,レボフロキサシン,モキシフロキサシンについて説明します.第二世代キノロンであるシプロフロキサシンはグラム陰性菌に有効のため腹腔や尿路感染症や緑膿菌による感染症,第三世代キノロンであるレボフロキサシンは肺炎球菌や非定型微生物に対してカバーがあるため肺炎,第四世代キノロンであるモキシフロキサシンは嫌気性菌の関与のある誤嚥性肺炎や膿瘍病変で使用するイメージです.しかし,他薬剤のアレルギーがない場合,多くは他の抗菌薬で代替可能であり,基本的には温存し使わない選択が望ましいです.
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