icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina55巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬 感染症治療薬・ワクチン

ニューキノロン系

著者: 林良典1 岡秀昭2

所属機関: 1順天堂大学医学部順天堂医院総合診療科 2埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科

ページ範囲:P.476 - P.479

文献購入ページに移動
Question & Answer
Q キノロンにはたくさん種類がありますが,使い分けはどのように行ったらよいですか?
A 主要なシプロフロキサシン,レボフロキサシン,モキシフロキサシンについて説明します.第二世代キノロンであるシプロフロキサシンはグラム陰性菌に有効のため腹腔や尿路感染症や緑膿菌による感染症,第三世代キノロンであるレボフロキサシンは肺炎球菌や非定型微生物に対してカバーがあるため肺炎,第四世代キノロンであるモキシフロキサシンは嫌気性菌の関与のある誤嚥性肺炎や膿瘍病変で使用するイメージです.しかし,他薬剤のアレルギーがない場合,多くは他の抗菌薬で代替可能であり,基本的には温存し使わない選択が望ましいです.

参考文献

1)岡 秀昭:感染症プラチナマニュアル2017, MEDSi, 2017
2)矢野晴美:絶対わかる抗菌薬はじめの一歩─一目でわかる重要ポイントと演習問題で使い方の基本をマスター,羊土社,2010
3)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル,第3版,医学書院,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?