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特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集 症例問題
Question4 79歳の男性 主訴 発熱,悪寒戦慄,尿混濁
著者: 矢吹拓1
所属機関: 1国立病院機構栃木医療センター内科
ページ範囲:P.561 - P.563
文献購入ページに移動現病歴 1週間前に構音障害,右片麻痺で救急搬送され,左中大脳動脈領域の比較的広範な領域の脳梗塞の診断で緊急入院となった.来院時の心電図で心房細動が明らかとなり,心原性塞栓症が疑われた.入院時から尿量測定のために尿道カテーテルが留置された.急性期リハビリを開始し,落ち着いたところでワルファリンによる抗凝固療法が開始された.
入院1週間後に微熱が出現するようになり,第8病日に悪寒戦慄を伴った高熱が出現し,尿道カテーテルバッグ内の尿が著明に混濁していた.カテーテル関連尿路感染症と診断され,抗菌薬治療を開始した.
入院1週間後に微熱が出現するようになり,第8病日に悪寒戦慄を伴った高熱が出現し,尿道カテーテルバッグ内の尿が著明に混濁していた.カテーテル関連尿路感染症と診断され,抗菌薬治療を開始した.
参考文献
1)Jain P, et al:Overuse of the indwelling urinary tract catheter in hospitalized medical patients. Arch Intern Med 155:1425, 1995
2)満田年宏(訳・著):カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン2009,ヴァンメディカル,p 20, 2010
3)Cravens DD, et al:Urinary catheter management. Am Fam Physician 61:369-376, 2000
4)Holroyd-Leduc JM, et al:The relationship of indwelling urinary catheters to death, length of hospital stay, functional decline, and nursing home admission in hospitalized older medical patients. J Am Geriatr Soc 55:227-233, 2007
5)Trautner BW, et al:Role of biofilm in catheter-associated urinary tract infection. Am J Infect Control 32:177-183, 2004
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