medicina55巻5号

2018年04月発行

特集 明日のために解くべし！—総合内科問題集

症例問題

Question44　36歳の女性　来院理由　妊娠希望

著者： 池田裕美枝¹ 後藤美賀子²

所属機関： ¹京都大学医学部附属病院産婦人科 ²国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター

ページ範囲：P.659 - P.661

文献概要

現病歴　32歳で関節リウマチを発症した．発症当初はサラゾスルファピリジンを内服していたが，二次無効となった．次にメトトレキサートを開始したが，肝障害を生じたために中止した．経済的に生物学的製剤は難しく，35歳からはタクロリムス3mg/日を内服し，現在DAS28-CRP 0.99（TJ 0，SJ 0，VAS 0，CRP 0.01）と寛解状態になっている．
タクロリムスを内服するようになって生活がとても楽になり前向きになった．3年間交際していたパートナーと3カ月前に入籍した．できれば妊娠したいと思っている．

参考文献

1）日本産科婦人科学会，日本産婦人科医会（編）：産婦人科診療ガイドライン産科編2017，金原出版，2017

2）Karen RM, et al：Medical Care of the Pregnant Patient, 2nd ed, American College of Physicians, 2008