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文献概要
特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集 症例問題
Question50 24歳の男性 主訴 気分の落ち込み
著者: 松崎朝樹1
所属機関: 1筑波大学附属病院精神神経科
ページ範囲:P.673 - P.674
文献購入ページに移動現病歴 4年前,大学在学中に所属していたクラブ内の些細な揉めごとを機にひどく気分が落ち込み,意欲を失い,クラブ活動も講義も休み,ろくに食事を食べずに2週間ほど自宅に引きこもり,自殺につき考えることがあったが,1カ月ほどで自然と回復した.
大学卒業後に会社に就職し,順調に勤務していたが,8カ月前には仕事上の失敗の後に気分や意欲が落ち,不眠が生じ,近医を受診して向精神薬で治療されて1カ月ほどで改善した.しかし,2カ月前より特にきっかけなくまた意欲と気分が落ち,仕事も周りの物事も億劫に感じるようになり,会社では仕事への集中力が続かなくなった.口数が減り,物事への関心を失い休みの日も横になって過ごし,食欲が落ち不眠がちになった.2週間前から仕事を休み,臥床して過ごした.タンスにロープをかけ首を吊ろうとしたのを家族に止められることもあった.心配した家族に連れられて受診した.
大学卒業後に会社に就職し,順調に勤務していたが,8カ月前には仕事上の失敗の後に気分や意欲が落ち,不眠が生じ,近医を受診して向精神薬で治療されて1カ月ほどで改善した.しかし,2カ月前より特にきっかけなくまた意欲と気分が落ち,仕事も周りの物事も億劫に感じるようになり,会社では仕事への集中力が続かなくなった.口数が減り,物事への関心を失い休みの日も横になって過ごし,食欲が落ち不眠がちになった.2週間前から仕事を休み,臥床して過ごした.タンスにロープをかけ首を吊ろうとしたのを家族に止められることもあった.心配した家族に連れられて受診した.
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