文献詳細
文献概要
特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集 症例問題
Question52 42歳の男性 主訴 不安の発作,不眠
著者: 松崎朝樹1
所属機関: 1筑波大学附属病院精神神経科
ページ範囲:P.677 - P.678
文献購入ページに移動現病歴 2年前,妻の不貞が発覚し,妻がほとんどの時間を自宅以外で過ごすようになった.外食が増え,毎晩のように飲酒するようになり,体重が増加し,会社の健診では異常こそ指摘されないものの「将来のメタボリックシンドローム候補」だと周囲に心配された.
同年,通勤電車の中で突然に不安に襲われて動悸とともに呼吸困難感が生じ,冷や汗をかき,うずくまって次の駅で降りた.そのまま死ぬのではないかと恐怖したが,20分ほどで軽快した.その日は会社を休んで近医を受診したが,血液検査や胸部X線,心電図で異常は指摘されなかった.その後もときに同様の発作に襲われることを繰り返し,またいつ発作が起きるかと不安に思うことが続き,電車やバスに乗ることを恐れ,急行を避け各駅停車を選ぶようになり,人混みを避けるようになった.
同年,通勤電車の中で突然に不安に襲われて動悸とともに呼吸困難感が生じ,冷や汗をかき,うずくまって次の駅で降りた.そのまま死ぬのではないかと恐怖したが,20分ほどで軽快した.その日は会社を休んで近医を受診したが,血液検査や胸部X線,心電図で異常は指摘されなかった.その後もときに同様の発作に襲われることを繰り返し,またいつ発作が起きるかと不安に思うことが続き,電車やバスに乗ることを恐れ,急行を避け各駅停車を選ぶようになり,人混みを避けるようになった.
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