文献詳細
文献概要
特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集 症例問題
Question60 85歳の女性 主訴 手足・体幹の瘙痒感と発疹
著者: 矢吹拓1
所属機関: 1国立病院機構栃木医療センター内科
ページ範囲:P.697 - P.698
文献購入ページに移動現病歴 認知症専用グループホームの嘱託医として訪問診療をしている.患者は4週間ほど前から,手足・体幹に瘙痒感と発疹を訴えており,2週間前に診察した際に,湿疹と判断してステロイド軟膏を塗布していたが,瘙痒感が改善しなかった.そのため,施設スタッフに連れられて近医皮膚科を受診して診察を受けたところ,疥癬と診断された.特に施設内に疥癬の患者はいない.
本人にはイベルメクチン内服が処方され内服が開始された.受診した皮膚科医に確認すると,「ノルウェー疥癬ではなく通常の疥癬です」とのことだった.
本人にはイベルメクチン内服が処方され内服が開始された.受診した皮膚科医に確認すると,「ノルウェー疥癬ではなく通常の疥癬です」とのことだった.
参考文献
1)Chosidow O, et al:Clinical practices. Scabies. N Engl J Med 354:1718-1727, 2006
2)Chambliss ML, et al:Treating asymptomatic bodily contacts of patients with scabies. Arch Fam Med 9:473-474, 2000
3)公益社団法人日本皮膚科学会:疥癬(かいせん)─皮膚科Q&A https://www.dermatol.or.jp/qa/qa6/index.html(2017年12月閲覧)
掲載誌情報